犬の成長期

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成長期画像の説明

犬の成長期は、急激に体重が増加する生後2ヵ月までと、その後徐々に緩やかになる生後2ヵ月以降の2つの時期に分けて考えることができます。

生後2ヵ月までの管理
生後1ヵ月ごろから離乳が始まり、母乳から徐々に固形食へと移行します。この時期は犬種に関係なく急激に体重が増加し、成長率は生まれた時の10~15倍程度で、おもに骨組織が発達します。そのため、体重あたりのカロリー要求量が高くなります。

ただ、離乳したての生後2ヵ月までは、消化器の発達が十分ではないため、食事には必要なカロリーと栄養素を十分に摂取できるよう、カロリー密度が高く高栄養、しかも消化が良く、骨組織の発達にも適した栄養バランスの良い食事を与える必要があります。

この生後1~3ヵ月の時期は、母犬の初乳から得た免疫(移行免疫)が低下し始め、子犬自身の免疫はまだ十分発達していません。

母乳を消化するための酵素も低下し、食事を消化するための酵素もまだ、分泌が十分ではありません。伝染病にかかりやすい時期でもあり、ワクチンの摂取やストレスがかからないように注意が必要です。

生後2ヵ月以降の管理

生後2ヵ月以降は、犬種によって成長期の長さや体重増加率は大きく変わります。小型犬では約10ヵ月、中型犬では約12ヵ月、大型犬では約15ヵ月、そして超大型犬では18~24ヵ月まで続きます。

成犬時の体重は、小型犬では生まれた時の体重の20倍程度、大型犬では約70倍にまで達し、また、この時期はおもに筋肉組織が発達し、4~5ヵ月ごろからは脂肪組織が発達し始めます。

そこで、気を付けたいのが肥満です。成長期の肥満は成犬期と違い、脂肪細胞の増殖を伴うため、成長期に太らせると、太りやすくやせにくい体質になってしまう可能性が高いのです。特に大型犬や太りやすい犬種では、注意が必要です。

犬種による成長期の違い

小型犬の成長期の特徴
骨組織の発達は、離乳前にピークを迎え、筋肉組織の発達から少し遅れて、脂肪組織も発達し始めます。

大型犬の成長期の特徴

骨組織の発達は、離乳の段階ではピークを迎えず、筋肉組織の発達がピークを迎えた後に、脂肪組織の発達が始まります。

注意すべきは、摂取したカルシウムのうち、必要な量だけを吸収する成犬と違い、生後5ヵ月未満の子犬では、摂取したカルシウムの約半分が自動的に吸収されてしまいます。

骨格の成長には欠かせないカルシウムですが、過剰に吸収するとかえって骨格の形成に悪影響を及ぼすことがあります。そのため成長期の子犬では、カルシウムの摂取量に気をつけなければなりません。特に大型犬は骨格が大きく成長期も長いため、注意が必要です。